交通水道委  

新築は適正規模に

渡司議員 交通局庁舎で質問

(しんぶん赤旗 2001年3月1日)

 大阪市議会交通水道委員会が2月27日開かれ、日本共産党の渡司考一議員は、交通局庁舎建て替えの補正予算と公営交通改革調査委員会が提出した「市営交通事業の抜本的な経営改善について」について質疑をおこないました。
 同議員は旧庁舎は築後70年を経過しており、建て替えの必要性は理解できるが、新築にあたっては規模と内容について市民の理解を得られる適正な規模にすべきと主張しました。
 交通局総務部山田部長はできるだけ現行の財政状況をみながら過大なものにならないようにしたいと答弁しました。
 さらに、質疑の中で局長、部長級の基準面積を減らし、一般職員向けとする計画であることを明らかにしました。
 また、公営交通改革調査委員会の報告書について、道路運送法の需給調整規制廃止の中で公営交通の展望を見いだしきれていないのは当然であり、法改悪は市民の足を採算にかかわらず保証してきた事業者に対するひどい仕打ちであると指摘、法施行後の対策をたてる事は当然であるが、まず公営交通を守るためには需給調整規制廃止の撤廃をもとめていく事が重要ではないかと指摘しました。
 交通局有馬企画主幹は市民の利便性を損なうような競争がおこらないよう要望していくと答弁しました。


大阪市交通局庁舎建替概要(案)


1 コンセプト
 ○ 高度情報化社会に対応し、快適で潤いのあるインテジジェントビル
 ○ 将来の時代の変化に対応できるフレキシブルなオフィス
 ○ 人にやさしい庁舎

2 収容施設
 現在の本局施設に加え、新たに講堂、診療所、統合指令所を収容する。

3 消防局庁舎との共通利用計画
 ○ 来客者用駐車場の一体化 
 ○ 緊急用ヘリポートの設置
 ○ 電気引き込みの一体化、非常用発電機の相互補完
  その他:大阪ドームデッキとの接続による市民の快適で安全な歩行空 間、憩い空間の確保

4 庁舎規模
 ○ 敷地面積     約5000u
 ○ 基準階面積   約1600u
 ○ 延床面積     約30000u(駐車場面積除く)
 ○ 構造・階数    鉄骨造・地下2階、地上17階
 ○ 高  さ      約85m
 ○ 駐車台数     約120台(駐車場面積 約3500u)

5 施工期間
   平成13年度〜平成15年度

6 建設費
  l77億円(消防局庁舎との共通利用施設費を含む)