規制の廃止撤回求めよ
渡司議員 バス事業で市長に
(しんぶん赤旗 2001年3月16日)
3月15日、大阪市議会交通水道委員会が開かれ日本共産党の渡司考一議員は、来年2月から政府が実施しようとしているバスの需給調整規制の廃止問題について質疑しました。
同議員は規制廃止について、考え方の基本として、もうかる路線は民間に譲り渡し、採算のあわない路線は徹底した合理化の上、税金で面倒みよというもので、将来の公営交通に重大な影響をあたえる施策であると指摘しました。
渡司議員は市バスの歴史をふりかえり1922年から1937年大阪市バスが当時の民間バス、通称「青バス」を買収するまで熾烈な競争があった事を紹介、1980年に大阪市が発刊した「大阪市交通局75年史」には「民間バスとの行き過ぎた競争が都心では乗客の利用度を超えてバスが走り周辺地域では交通網の整備がすすまず市全体の交通体系は著しいゆがみを生じた」と指摘していることを紹介、規制廃止が行われると80年前の二の舞となりかねず、市交通の経営と市民の足を守るためにも市長が国に対し規制廃止の撤回を求めるよう主張しました。
磯村隆文大阪市長は「受給調整規制の廃止という状況に対して多くの利用者の利便を損なうようなことがないような制度の実施について要望を続けていきたい」と答弁しました。
また、渡司議員はバスの整備問題、交通局の衣類、靴などの契約に関する問題、同和浴場問題、分譲マンションの水道メーター取替え問題、地下鉄太子橋駅にエレベーターを早急に設置する事などを求め質疑を行いました。