USJへの車規制

たつみ議員 沿道環境の保全要求

(しんぶん赤旗 2001年3月20日)

日本共産党のたつみ正夫議員は、大阪市議会計画消防委員会で16日、31日のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の開業をひかえ、マイカーの走行を規制し、沿道環境の保全と住民の健康を守ることを求めて質問しました。
 USJへは、年間800万人と予想される来訪者の利用するマイカー等自動車が会場(此花区桜島)方向に集中し、幹線道路がいたるところで渋滞することが予測されています。沿道への排ガス公害により、環境破壊と住民の健康被害が発生するのではないかとの不安が広がっています。
 大阪府、大阪市、阪神高速道路公団、府警などが「ユニバーサルシティ道路交通対策連絡協議会」を設立し、交通情報の伝達や自動車の誘導などを中心に対応を検討していますが、自動車の総量の有効な規制や市内流入を防止する対策にみるべきものはなく、まともな環境対策とは到底いえない状況です。
 たつみ議員は、「湾岸道路が渋滞すれば、国道
43号線や2号線にクルマが集中するし、中国道を経由する自動車は、尼崎市、西淀川区を経て、すべてが此花区へ集中することは明白である。『パークアンド・ライド』で市内への流入を規制するとか、あるいは総量を規制し、環境を守るための万全の対策をおこなうべきである」と主張するとともに、尼崎公害裁判、名古屋南部あおぞら裁判の判決や、東京大気訴訟の内容を示しつつ、大阪市では1100人をこえる公害認定患者、2万人におよぶ小児ぜん息患者をはじめ、数万人に達する成人、高齢者の患者が、今なお、公害で苦しんでいる実態を指摘し、大気汚染による被害の解決は、一刻の猶予も許されない問題であると市の姿勢を質し、大阪市の責任ある対策を要求しました。