ヘドロ処理は住民合意で ダイオキシン汚染の正連寺川
29日に工事入札 「区民の会」が府と交渉
署名3,900人分提出
(しんぶん赤旗 2001年3月27日)
大阪市此花区「正連寺川区民の会」は大阪府庁で26日、ダイオキシン汚染のヘドロ処理で、住民の安全と環境を最優先にすることを求める請願署名3,900人分を大阪府と阪神高速道路公団に提出し、交渉。汚染ヘドロを「現地封じ込め」方法で処理する工事入札が住民合意なしで29日に行われることに、住民たちの怒りの声が会場に響き渡りました。
交渉では、区民の会事務務長の坂本守男氏が請願内容を報告したあと、日本共産党の瀬戸一正市議が、署名集めの特徴を紹介。実質一週間で4,000人近い住民が賛同したこと、とりわけ汚染ヘドロの川沿い地域で対話した住民の8割が賛同したことを強調しました。 大阪府と公団側は、ヘドロ処理の安全性を指摘しましたが、住民たちは 「納得できない」と次つき発言しました。「あんな危険なものを住宅密集地で最終処分することがあっていいのか」 「大震災が起きて液状化しても安全といえるのか」。
住民合意について「市議や公害対策問題協議会に説明した」と弁明する府側に、住民は「瀬戸市議が配ったビラで初めて知った」と詰めより、府側は住民合意があるとは言えませんでしたが、公団側はあくまで29日の入札に固執しました。
交渉には、区民の会から28入が参加、府から青島行男土木部都市河川課長、公団から高田晴夫工事管理課長が出席しました。