料金所廃止の請願採択を

たつみ議員主張 国道43号の渋滞解消策

(しんぶん赤旗 2001年5月23日)

 大阪市議会計画消防委員会が22日開かれ、日本共産党のたつみ正夫議員は「国道43号線の公害をなくすため阪神高速西大阪線大正西料金所の廃止を求める請願書」について採択を求めて質疑を行いました。
 たつみ議員は、港区内の国道43号線は市内最大の交通渋滞、騒音、排気ガスの激しい区域で、沿道住民は24時間休むことなく生活と健康を侵され、耐えがたい苦痛を与えられていると指摘し、この区間の交通渋滞の解消は急務だとのべました。
 港区内1.9kmを、国道43号線と阪神高速道路が平行して走っていて、いまの不況のもとで運転手が個人負担をおさえるため、トラックなどは400円出せばスムーズに通れるのに、高速道路を降りて国道43号線を走り、渋滞を起こして、地域に排気ガスを撒き散らしているとのべ、「大正西料金所を廃止・無料にすれば、高架道を通行するトラックなどがふえ、43号線の通行が削減されることが予測され、環境汚染の削減につながる」と強調。「沿道住民の環境と健康を守るため、必要な手続きをへて、料金所の廃止を」と強く要望しました。
 日本共産党は、請願の採択を主張しましたが、自民党、公明党、
民主・民友など与党の多数で継続扱いとなりました。

健康被害への声

◆室内に空気清浄器をとりつけていますが、すぐに黒いすすでいつぱいになります。小さい子どもがいるので将来的に健康面で不安です。
◆渋滞が多く、とまっている車の排出ガスが本当にひどいと思います。
◆主人は長い間、せきに悩まされていましたが、48歳で肺ガンで死にました。騒音のため窓は夏でもあけられません。

騒音がうるさく眠れない

◆真夜中の騒音がうるさくて良く眠れない。窓を開けっ放しにできない。
◆43号線沿いということもあり、騒音が深夜もずっとあってゆっくり眠れないことが多い。
◆43号線の信号で止まり、踏み切りで止まり、高架に登るためにエンジンをふかすので排出ガスで真っ黒になります。早くどうにかしてください。
◆雨が降った次の日は特に、黒いすすのようなものがベランダにたまっている。
◆早朝からゴミ回収車や大型ディーゼルトラックが多数走行し家が揺れ動き睡眠不足やアレルギーの症状の被害があります。

洗濯物が汚れる

◆物干しも毎日ふかないと洗濯物が汚れてしまいます。布団を干した時黒い鉄粉のような物がついているのがわかる。
◆小さい子どももいるので、いつアレルギーや気管支の病気症状が現われるか不安です。
(港医療生活協同組合が43号線、阪神高速道路沿道100m以内の2500軒に配り、約600人からよせられたアンケートから)