建設港湾委員会 沿道公害対策求める

稲森議員 高速料金所問題で主張

(しんぶん赤旗 2001年5月25日)

 23日の大阪市議会建設港湾委員会で、日本共産党のいなもり豊議員は「国道43号線の公害をなくすため阪神高速西大阪線大正西料金所の廃止を求める請願書」の採択を求めて質疑を行いました。
 稲森議員は、港区内を通る国道43号線の通行は、1日平均75,600台で、安治川大橋を越えて阪神高速道路にさしかかると35,200台がそのまま高速道路に進み、39,600台が43号線に、半分以上が高架を降りて大きな交通渋滞を引き起こし、騒音、排気ガスの激しい区域となっていると指摘。
 しかもその8割が通貨車両で、排ガスだけを残して走り去っていること、「なぜ降りてくるのか、あえて高速料金を払わなくていいからだ」と指摘し、「大正西料金所を廃止・無料にすれば、高架を降りる車両が減ることが予測され、環境汚染の削減につながる」と強調しました。

 今年1月の市の汚染度測定で、「基準値以下だった」と報告している点では、地域住民が自主的に調べた排ガスによる大気汚染の測定値を示し、非常な汚染を証明していると指摘。健康被害を防ぐ対策をただちにおこなうよう求め、大気汚染度測定の継続実施を強く要望しました。
 市側は、「調査を実施する」と答えました。
 日本共産党は請願の採択を主張しましたが、自民党、公明党など与党の多数で「引き続き審査」扱いにしました。