学校園の子どもの安全確保を

市長と市教育委員長に 党大阪市会議員団が申入れ

(しんぶん赤旗 2001年6月27日)

 日本共産党大阪市議員団は26日、磯村隆文大阪市長及び小島孝治大阪市教育委員長に大阪教育大学付属池田小学校における児童・教職員多数の死傷者がでるという痛ましい事件に関連して、5項目にわたる「学校園における安全確保等に関する緊急申し入れ」をしました。
 内容は、「@各校園に警備専任員や臨時職員を含む教職員の増員を行うなど、子どもたちに目がゆきとどく体制の強化A現場の要望に基づき、校園内に内線電話や防犯カメラ・インターホンを設置B通学時の子どもの安全確保のために『交通専従員』の配置C危険箇所の総点検や老朽箇所の改修を行い、職員室や各教室の配置の見直しD安全な学校、開かれた学校づくりへの予算措置を含めて、父母、教職員、市民の意向を十分反映する体制づくり」、などを柱とするものです。
 議員団が趣旨説明とともに、「警備専任員や教職員を増やし、インターホンなど機材の設置には十分な予算の確保」を求めたのに対し、市側は「学校にはモニター付インターホンを設置、各担任は防犯ベルを持つようにしていく。警察や地元の協力も要請している」と現況を説明し、申し入れ書を市長や各大阪市教育委員へ手渡すことを約束しました。
 申し入れには日本共産党の姫野浄矢達幸江川繁の3議員が参加。市長室からは森下暁秘書長、市教育委員会事務局からは渡邊一郎教育次長、京崎康治総務部長らが応対しました。

2001年6月26日

大阪市長 磯村 隆文 殿
大阪市教育委員長 小島 孝治 殿

日本共産党大阪市会議員団
団長 姫野 浄

学校園における安全確保等に関する緊急申し入れ

 6月8日、大阪教育大学付属池田小学校において、外部からの侵入者によって8人の幼い命が奪われ、児童・教職員多数が重軽傷を負うという痛ましい事件が発生しました。同校の子どもたちや家族・教職員及び学校が受けた甚大な被害に対し、心から哀悼の意を表します。この事件を契機に、すべての学校園に通う子どもたちはもちろん、父母や学校関係者の中からかってない憤りと不安が広がっています。
 大阪市内の学校園においても今後このような事件を未然に防ぎ、安全確保等を実現するため、以下の点について緊急に申し入れます。

1.各校園に警備専任員や臨時職員を含む教職員の増員、少人数学級の促進により、子どもたちに目がゆきとどく体制を充実、強化する。

2.各校園の安全を確保する上から、現場の要望に基づき、以下の設備の整備、新設をはかる。
@各教室と職員室をつなぐ内線電話及び校門・通用門等への防犯カメラやインターホンを設置する。
A各教室内に非常ベルや停電時にも作動できる非常用放送設備などを設置する。
B危険箇所の総点検や老朽箇所の改修を行い、職員室や各教室の配置などを見直す。必要な場合は校舎の建て替えも含めて措置する。

3.通学時の子どもたちの安全確保のために「交通専従員」を配置する。

4.安全な学校づくりのために地域に開かれた学校づくりをさらに進め、積極的に保護者や地域住民の参加を促進し、子どもたちを守り育てる体制を推進する。

5.大阪市・教育行政を進める上で、今後さらに安全な学校づくり、開かれた学校づくりへの予算措置を含めて、父母、教職員、市民の意向を十分反映する体制をつくる。

以上