大阪市会都市計画審議会

御堂筋活性化で議論

稲森豊議員が発言“居住しやすく”

(しんぶん赤旗 2001年8月10日)

8日開催された大阪市都市計画審議会で、御堂筋活性化のための地区計画について日本共産党の稲森豊市議が質問と意見陳述を行いました。
 地区計画の内容は最近空洞化の目立つ御堂筋沿道2キロメートルを再び大阪のシンボルストリートにふさわしく風格のある活力とクリエイティブ(創造的)な発信力の共存したビジネス空間として再生させるために、建築物の用途制限を行い風俗関連施設等の進出を防止しようとするもの。
 稲森議員は、再生計画は妥当と思うが、この間、御堂筋が大企業の生産手段の一部としてのみ位置付けられ銀行や商社などの巨大なビルが連立し、そこに住み、商売をしていた人たちが居住しにくい街づくりとなっていたことを指摘しました。
 今回の御堂筋再生についてもベイエリアや阿倍野再開発地域、あるいはクリスタ長堀など大阪市が進めてきた集客都市構想が多くのところで行き詰まっており、マーケットリサーチを行い、集客力を持つ町の創出が可能か検証が必要であること。御堂筋の再生のためには地域を経済活動の場としてとらえると同時に市民の生活居住空間の場としての町の側面をも統一して発展させることなどが必要であると発言しました。
 大阪市計画調整局の提案者はそのようなことも十分勘案した計画になっていると答弁しました。