大阪市立幼稚園への希望者全員入園を

 矢達議員が請願書採択を主張

17日、大阪市会文教経済委員会で日本共産党の矢達幸議員は、「大阪市立幼稚園への希望者全員の入園を求める請願書」(大阪市学校園教職員組合)を採択するよう質疑を行いました。
 矢達議員は、「核家族の進行,少子化社会の到来という社会環境のもと、家族としての単位が小さくなり
,この中で切磋琢磨したくましく成長を図っていくということができず、親がわが子を育てる自信をなくす家庭が随分増えている。これらが小中学校での“不登校”や“荒れ”、青少年の“凶悪犯罪”や“引きこもり”などが増えていく原因のひとつともといわれている。幼児教育の重要性はここにある。3歳児保育については、最も子供の成長さかりであり、集団でたくましく育てることの大切さは、“三つ子の魂百まで”ともいわれ、人の一生に大きな影響がある」と指摘しました。
 矢達議員の質疑の中で、公立幼稚園の「35人学級」は2001年度から実現いたしましたが、教師や施設はそのまま定員減を行ったため、例えば4歳児では定員が全体で455人も削減されることが明らかとなりました。不況で市民生活が、危機にたたされているもとで、公私間の父母負担の格差が2.5倍もあることがあきらかとなり、一層公立志向が強まる傾向が出ています。
 同議員は、「募集定員を超えた応募者に対しては、抽選による他園への調整がおこなわれてきましたが、抽選は子供の心を傷つけ、父母に混乱をもたらすものだ。抽選制度をやめて、希望者全員の入園を認めるべきだ。また、人数あわせで異年齢の混合学級は
,子供たちと先生方にも負担が大きいもので、今後やるべきではない」と主張いたしました。
 これに対し大阪市教育委員会は、「地域の実情をふまえ検討していきたい」と答弁。日本共産党以外の自民・民主・公明の各党は、「引き続き審査」扱いにして持ち帰りました。 

議会 日時 付託委員会 請願・陳情名 質問者  各会派の態度
共産 自民 公明 民民 無所属
9月市会
9.17 文経 大阪市立幼稚園への希望者全員の入園を求める請願書 矢達
  ○…採 択  △…継 続  ×…不採択  ▲…一時不再議  ■…審査不要  
 −…予算関連案件
 共産…日本共産党  自民…自由民主党  公明…公明党   民民…民主・民友大阪市会議員団  無所属
 財総…財政総務委員会  文経…文教経済委員会  民保…民生保健委員
 計消…計画消防委員会  建港…建設港湾委員会  交水…交通水道委員会