真田山貯水池
瀬戸議員は「継続」を要求
10月9日の大阪市議会建設港湾委員会で、真田山公園雨水貯留池に関する陳情書(岡屋敷勝氏外437名)が審議され、日本共産党の瀬戸一正市会議員が質疑しました。
天王寺区真田山公園の東側、玉造筋からJR環状線までの間は平成9年8月の集中豪雨で52戸床下浸水するなど浸水被害を受けやすい地域で、大阪市は応急対策としてこの地域の雨水を玉造筋西側の通称「真田山小公園」の地下に貯留するため2400立方メートルの貯水池を建設しようとしています。陳情書は真田山小公園に位置する真田山町会の住民が提出したもので、玉造筋道路下に大きな下水管を建設してこれを貯留管にするべきで、浸水地域から離れた公園を長期間閉鎖して貯水池を建設するのは税金の無駄遣いだとする立場から、貯水池建設計画の白紙撤回を求めたものです。大阪市が平成11年に小公園の直近住民に何も説明しないまま工事契約をし、ガードマンを動員してまで建設を強行しようとしたため、住民側はこれにはげしく抵抗しています。
瀬戸市会議員は質疑を通じて、「下水道部は2年間も説明を尽くして来たと言うが、なぜ真田山公園の位置なのか、なぜ応急対策が必要なのかについてはほとんど説明せず、工事説明だけに終始して今日の混乱を招いたこと」、「住民が今年8月に情報公開請求をしてはじめて下水道部が検討した3案の詳細が示されたこと」などを明らかにして、下水道部の住民軽視の公共事業の進め方を厳しく批判しました。さらに住民が求めている玉造筋貯留管構想について、市は工事期間中の交通渋滞や夜間工事を問題としているが、シールド工法に必要な「立坑」の大きさや他の道路での実施例、夜間工事期間はごく短い点なども示して、実施できない理由にはならないことを明らかにし、下水道部はこれまでの面子を捨てて住民とよく話し合って早急に解決策を見つけるべきだ、議会としてはこの陳情は「継続審議扱い」にするべきだと主張しました。
しかし与党が一言も発言しないまま不採択の態度を取ったため、同陳情は多数決で不採択になりました。
議会 | 日時 | 付託委員会 | 請願・陳情名 | 質問者 | 各会派の態度 | |||||
共産 | 自民 | 公明 | 民民 | 無所属 | ||||||
10月市会 |
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10.9 | 建港 | 真田山公園雨水貯水池に関する陳情書 | 瀬戸 | △ | × | × | × | × |
○…採 択 △…継 続 ×…不採択 ▲…一時不再議 ■…審査不要 −…予算関連案件
共産…日本共産党 自民…自由民主党 公明…公明党 民民…民主・民友大阪市会議員団 無所属
財総…財政総務委員会 文経…文教経済委員会 民保…民生保健委員
計消…計画消防委員会 建港…建設港湾委員会 交水…交通水道委員会