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社会福祉センターを社会福祉事業発展の拠点に

指定管理者制度だけを選択肢にするな

 民生保健委員会で小南かおる議員が質疑

小南かおる市会議員

2006年2月24日

日本共産党の小南かおる大阪市会議員は24日、市議会民生保健委員会で、たった1カ所しかない大阪市立社会福祉センターの指定管理者選定問題を質疑。「指定管理者制度だけを選択肢にせず、社会福祉事業を発展させることができる方法を」と再検討を求めました。

 小南議員は、社会福祉センターの設立目的、趣旨をとりあげ、「社会福祉事業の進展や市民の福祉増進に寄与する施設であり、社会福祉関係団体の活動拠点でもある同センターの管理運営をビルメンテナンス業者に委ねていいのか」と指摘。そして、社会福祉とは何かと問いかけ、「人間らしい生活を営むことが自力では困難な人々にたいして、個人や家族の個別・具体的な困難を生活レベルで援助する社会的営み。それは、憲法25条に規定された生存権保障の手段のひとつである」とのべ、同センターが大阪市の社会福祉事業を発展させる重要な拠点であると強調しました。

 小南議員は、本来の目的、趣旨をいっそう発展させることが大阪市の価値を高めることに繋がるとのべ、「大阪市政『改革』の最大の汚点が、なんでも『金』という考え方を最優先するころにあり、指定管理者選定でも、その手法がとられた結果である。文字通り、福祉事業を『金』の尺度で計ったもの」ときびしく批判し、社会福祉事業の原点にたちかえり、市民のニーズや期待に応えられる役割を果たすために管理運営はふさわしい方法をと強く求めました。

 市当局は、今までと変わりなく指定管理者によって管理運営をすすめるとのべるにとどまりました。