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市営地下鉄ホームへの可動式柵設置を求め質疑

交通水道委員会で長谷正子市議

長谷正子市会議員

2006年3月16日

 大阪市会交通水道委員会が3月16日開かれ、日本共産党の長谷正子市議は市営地下鉄プラットホームへの可動式ホーム柵の設置を求めて質疑を行いました。

 地下鉄ホームからの転落事故は2006年一月までの過去五年間で208件も発生しており、視覚障害者団体などからも「欄干のない橋」といわれるプラットホームへの可動式柵の設置を求める要望は強く出されています。

 長谷議員は、安心・安全は公共交通の一番大切なことで実証実験として天下茶屋駅につけている固定柵では転落は防げないと指摘しました。さらに「交通バリアフリー法」が制定され、鉄道などのバリアフリー化が進められ、法律施工後五年が経過し、その見直しを実施すべき年で、国土交通省が設置した「ユニバーサルデザインの考え方に基づくバリアフリーのあり方を考える懇談会」の報告書にも視覚障害者への転落防止設備の整備について「安心して利用できるよう、ホームドア、可動式ホーム柵、点字ブロック」を一層促進すべきであるとのべていると、ホーム可動柵の設置への具体的方策を求めました。

  また福岡市営地下鉄への行政視察での「せまい部分に設置することによってかえ

って広くなり、すれ違うときも安心、技術的にも難しいことはない」との説明を紹介し、国の補助金も活用して、他都市の貴重な経験に学んで具体的に取組みを始めるべきと強く求めました。

 岡本勉交通局長は「財政的な問題もあるが可動柵はやがては検討しなければいけない時期とはわかっている。必要性については充分認識している」との答弁にとどまりました。