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職員、市民の声きいて 大阪市議会バス事業で尾上議員 |
尾上康雄市会議員 2007年10月11日 |
大阪市議会の二〇〇六年度公営・準公営決算特別委員会が十一日、開かれ、日本共産党の尾上康雄市議が、厳しい市バス事業の経営が与える職員への影響などについて質問しました。 尾上議員は、今年四月以降、現職の市バス運転手が三人も自死した問題を取り上げ、この背景には、@市バス事業の赤字に対する世間の厳しい目A管理委託などの職場の変化B事業所を五年間に四回も変わるなど仕事に対する将来不安の増大―があったと指摘。市バス運転手の精神面、健康面での予防対策をきっちり行い、今後に生かすよう求めました。 また、市バス乗務所・営業所の食堂が六力所中三力所廃止、自動販売機も撤去されていることを取り上げ、無料だった家賃・光熱費などが有料になり業者がやっていけないと撤退したが、営業・利益という点からしかとらえられないところに問題があると指摘。市バスの職場は、変則勤務の職場であり、職員の福利厚生という点からも食堂を復活させるべきだと要求しました。 尾上議員は、この間の公共交通の民営化・民間委託議論が、バス事業で、赤字問題と重なって、労働者が仕事に誇りを持てなくなり、収入面での切り下げが、将来を悲観する事態になり、市民サービスの低下につながっていると指摘。厳しいバス事業であるからこそ、公共交通の将来事業のあり方について職員、市民の声を反映させる努力をすべきだと主張しました。 (しんぶん赤旗:2007年10月12日付)
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