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赤バス12年3月末まで存続

運動と論戦の成果「一定の利用あれば維持」

 大阪市は、赤バスを「経済性、公共性が低い」ことを理由に、2010年度に廃止決定し、11年度からの廃止を計画していましたが、新しく発表した「市営バス事業の改革プラン『アクションプラン』案」改訂版では、赤バス存廃の結論を12年3月まで延長するとしています。「福祉の赤バス、市民の足を守れ」の市民の世論と運動、日本共産党市議団の議会での論戦などの成果です。

 改訂版では、「現状の赤バスサービスは廃止」とする一方、「赤バスの利用者増を図るため目標値を設定し、地域とともに利用促進に努め、利用者数が一定基準に達したらバスサービスを維持する」としています。

 24日に開かれた大阪市議会交通水道委員会で、日本共産党の長谷正子と渡司考一両市議が質問しました。長谷議員は、一般会計からの補助金の増額を求めるとともに、「11年から12年の検討は、廃止のための検討ではなく、赤バスに乗っていただくことと廃止しないための検討にしていただきたい」と要望しました。

 渡司議員は「基本的人権である市民の交通権を守るために、財政措置を国に要請すると同時に、市としても一般会計からせめて他市なみの運営補助をすべきだ」とのべました。

(2010年2月25日付しんぶん赤旗)