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岩崎けんた議員 「バス、地下鉄の民営化方針はだれのため」と追及 |
岩崎けんた市会議員 2012年7月20日 |
7月20日に開かれた交通水道委員会で、岩崎けんた市議は「市バスをケチョンケチョンに切り刻んで、無理矢理民営化させたり、地下鉄を株主や関西財界の儲けのために売り飛ばしてしまってはいけない」と交通局に迫りました。 特にバスは139系統中、赤バスを含む81の系統路線を廃止し、残り58の事業性のあると言われる路線は、来年度中に黒字にし、順次民営化していく事になっており、交通ネットワークはズタズタにされてしまいます。岩崎議員は東淀川区のバス路線の例を引きあいに出しながら、利用者・市民の声を紹介。「一体何のために1927年の開業以来、市営バスを走らせてきたのか。市民の足を確保して来たという誇りはどこへ行ってしまったのか」と強く批判しました。 その一方で地下鉄は『関西屈指の鉄道事業者にする。2015年度までに経常利益225億円(利益率15%)まで引き上げる』という当局の方針に対して「これは一体誰のためにするのか?民営化後の株主のためではないか」と迫りました。 最後に岩崎議員は民営化には高いハードルがある事を指摘し、交通局長に答弁をもとめました。岩崎議員は「企業債の一括返済・退職金の支払い・建設補助金返還等、この債務から逃れるためには、債務を承継する事が出来る『特別法』が必要だが、大阪市営地下鉄だけのための法律を全く一からというのは、大変難しいと言われている。これをどうするのか」と問いました。交通局長は「今、何も変えなければ10年後20年後の将来は変えられない」と関係のない話しにすり替えました。岩崎議員は、「より大きな利益を上げても、株主が儲かるだけだ。公営の方が市民の利益は大きい」と具体例を示し、「地下鉄・バス共に民営化はすべきではない」と強調しました。 |