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地下鉄・バス民営化反対

大阪市議会 山中氏が質問

山中智子市会議員

2016年2月24日

写真 日本共産党の山中智子大阪市議は24日の市議会交通水道委員会で、吉村洋文市長が提案した地下鉄・市バス事業を民営化するための基本方針案、水道事業の民営化案について質疑し、「市民の利益と安全・安心を損なう」と反対しました。

 山中議員は、地下鉄民営化について、「可動式ホーム柵や災害対策など安心・安全に確保、ネットワークの充実、バスヘの支援な私たちが懸念したことが何ら解消されていない」と批判。1933年の開業以来、地下鉄は公営交通として市民の福祉の増進のための都市計画の一環として街づくりに貢献してきたと指摘し、「8号線(今里筋線)の延伸など『大阪市交通事業の設置等に関する条例』に位置づけられた未着手路線建設や可動式ホーム柵、南海トラフ地震対策など公営地下鉄としての役割を果たすべきだ」と主張。

 「市民の税金や乗客の料金で営々と築いてきて、今や300億円超の利益を生み、街づくりや市財政に貢献できるまでになった市民の貴重な財産を軽々に民営化すべきではない」と強調しました。

 また、山中議員は、市バスの民営化について、「高齢化社会の進展のもと、バスの果たすべき役割はますます強く大きくなっている中、民営化では市民の負託にこたえられない」とのべました。

 同日の委員会での議案の採択は見送られました。

(2016年2月27日付しんぶん赤旗)