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市立夜間定時制高校の存続を 陳情採択を主張

文教経済委員会げ江川議員が

江川しげる市会議員    2005年6月21日

 大阪市議会文教経済委員会が21日開かれ、日本共産党の江川しげる議員が、10、087名の署名とともに提出された「大阪市立夜間定時制高校の縮小・統廃合撤回を求める陳情書(大阪市立夜間定時制高校を守る会:会長 岩崎至郎)」の採択を求め質疑しました。

 大阪市教育委員会は、「大阪市立高等学校将来構想委員会」の「最終まとめ」で、市立高校を縮小・統廃合により現在の23校から20校以下にすることを打ち出しました。この計画の中で現在3校ある市立夜間定時制高校(中央高校・都島第二工業・第二工芸)がなくなる可能性が出てきました。

 陳情では、(一)中央高校の「学年制募集停止」を撤回すること(二)定時制工業高校(都島第二工業高校および第二工芸高校)の統廃合計画を撤回すること、を求めています。

 江川議員は、今の夜間定時制高校の役割として、@働きながら学ぶ、A不登校・引きこもり等の生徒への教育的効果、B高校中退等の生徒のあたたかい受け入れ場所、C中高年・主婦の再び学ぶ場所、など貴重な役割を訴えました。また、現在夜間定時制で学ぶ生徒や卒業生、父母の手記も紹介しながら、今後も重要な教育的役割があると質しました。

 これに対し關市長は、「夜間定時制高校は働きながら学ぶ青少年の教育、育成に大変大きい役割を果たしてきたことは万人の認めることであり、果たしてきた役割の大きさには十分認識している。」「現在は非常に定時制高校の果たす役割が変わっていることは私も全く同じです。」「(教育には)非常に多様なニーズが生まれている。定時制高校のあり方がいかに一番望ましいかと教育委員会で懸命に検討しているので見守っていきたい。存在意義については十分認めている。」と述べるにとどまりました。

 自民・民主・公明は発言せず継続審議にしました。