日本共産党の江川繁議員は、3月16日の大阪市議会文教経済委員会で、教育条件、学校の充実に関して質疑しました。
江川議員は学校でのトイレ改修がまだ遅れており、壊れて使えないままの所も残されていることを紹介し、いつまでに改修ができるか質しました。教育委員会は「トイレ改修は、基本的に建築の古い順に実施していること、また補修が必要な箇所については、学校からの補修申請に基づいて部分改修を含めて状態の悪い物から実施して行く」と答弁しました。加えて江川議員は、職員の休養室・更衣室の設置整備もまだすすんでいないことをあげ早急に整備することを求めました。
また江川議員は、全校に導入する習熟度別授業は、差別選別を教育に持ち込むものと厳しく批判し、教育行政本来の責務の教育条件整備である、全国でも大きな流れになっている30人学級実現に踏み出すべきだと質しましたが、教育委員会は「習熟度別授業は選別差別を持ち込むものではない」と従来の答弁を繰り返すだけでした。また、30人学級編成の要求についても教育委員会、柏木助役とも「府の基準に基づく」と答弁するにとどまりました。
最後に、次世代を担う子どもたちに良い教育環境を整えることこそが行政の役目だとして、教育環境の整備に関して強く要望をしました。江川議員は、高校での教室のエアコン代の徴収はやめること、小中学校の普通教室・体育館へのエアコンの設置をすすめること、全学校園に安全確保のために専任の人を配置すること、学校図書館の充実と専任司書を
配置することを求めました。柏木助役は「学校教育条件の整備は重要であると考えており、重点的に予算も配分していかなければならないと考えているが、市政改革の中厳しい検討が行われる」と答弁しましました。
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