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代替講師の早期配置を.いじめ問題など質疑 文教経済委員会で江川議員 |
江川繁市会議員 2006年11月6日 |
日本共産党の江川繁議員は、11月6日に行われた文教経済委員会で、いじめ問題等で質疑しました。 まず江川議員は、病欠・産休の代替講師について質しました。市民からの相談で、病気休暇の先生の代わりの講師がなかなか配置されない事例を紹介し「これは学習権の保障に関わる問題。代替教員の確保を含め、抜本的な方策が必要。不公正な配置も直ちに是正して対処が必要」と強く要望しました。教育委員会は「休養期間が不確定な場合対処が遅れる。中学校では教科により登録代替講師の数も少ない実態がある。今後とも講師の確保に努め、円滑な配置ができるよう努力する」と答えました。 次に高校での未履修問題について大阪市の学校では起こっていなかったことを確認し「大阪市で無かった事で良とするのではなく、全国でこのような問題が生まれた背景の認識が大切」と指摘。受験体制の問題、教育の弊害について質しましたが、市長は「教育委員会は学習指導要領に基づいて行う」と答えるにとどまりました。 最後に江川議員は、いじめ問題について質疑しました。3年前の中教審でいじめを5年間で半減するという数値目標を掲げ、また福岡県ではいじめを0にするという目標を掲げました。これにより「いじめを報告すれば学校、教員の評価が下がる。いじめがあっても報告できない」といった学校が追いつめられた状況があったのではないかと質しました。教育委委員会は「大阪市は数値目標は出していない。教員の評価も、いじめなどに対する対応で行う」と答弁しました。また江川議員は、現在小中学生が多大なストレスを抱えているという大学の研究報告を紹介し、大阪市が学習の理解度を上げることについて数値目標を出していることなども影響を与えるのではないかと指摘しました。そして「いじめ解決のための日本共産党の提起」も示し、こどもをとりまく問題については、本当に人間を大切にする教育を党派超えてすすめていくこと、当面の問題と抜本的問題の両面をすすめていくことが大切と市長の姿勢を質しました。市長は「この問題について万能策はない。しっかり研究して実行するしかない。自ら命を絶つことがあってはならない」との答弁にとどまりました。 (しんぶん赤旗:2006年11月17日) |