title

 

決算特別委員会で小川議員が

学校施設・教育環境整備を求めて質疑

小川陽太市会議員

2012年10月26日

 26日の一般決算特別委員会で小川陽太議員は、学校施設や教育環境の整備に関して質疑しました。

 小川議員は、学校施設の修理・改修に関し、割られた窓硝子の修理ができず、ベニヤ板で補修している状況や、剥がれたプール底面の修理がすすんでいない状況などについて、視察した学校の現場の写真を掲示して示し、「教育環境を考えれば問題がある」と教育委員会の認識を質しました。

 教育委員会は「教育環境の充実は重要と考えている。小規模改修については学校に渡している経費の枠内で対応している。緊急性の高いものには対応し、規模の大きなものは計画的に行っている」と答弁しました。しかし小川議員は、現場では実際壊れた箇所が放置されたままだと指摘。決められた経費の枠内で対応しているに過ぎないと述べました。また、修理にかかる経費は、この5年間の推移で見ても減っていることを示し、今後も施設の老朽化などで増えてくると予想される修理・改修を、遅れること無く対処するためにも、必要な予算を組んで、オール大阪で対応していくことが大事だと述べました。

 また、小川議員は、学校維持運営費(各学校で使用する教材などの経費)も、この5年間で約30億円近く減らされ、学校では必要な教材などが揃えられない事を紹介。教員用の指導書などは高額で、ひとり一人の教師に行き渡らない状況もあることを示し、学校維持運営費を増やすよう強く求めました。

 続いて小川陽太議員は、国や府の動向を待たず、少人数学級の実現に向けて、大阪市独自で動くべきだと要望しました。現在クラス編成は、国の施策で小学校1年生が35人、加えて大阪府で小学校2年生が35人の編成で、それ以外は40人となっています。

 小川議員が大阪市独自に少人数学級を拡充すべきだと求めたのに対し、大阪市は「編成は国の責任と考えており、独自施策として、習熟度別少人数授業に取りくんでいる」と答えました。

 小川議員は、「学習課題」に対応する習熟度別授業と、子ども達の多様な「教育課題」に対応する少人数学級では質が違うものであると指摘。「点数を取る」という点では習熟度別授業に効果があったとしても、子ども達が抱える、虐待、貧困、不登校など様々な教育現場の課題にきめ細かく対応するためには教員を増やすことが重要であると指摘し、少人数学級の推進を改めて強く求めました。

 最後に小川議員は、市政改革プランで、一旦リセットして再構築するとされた「多様な体験活動」が大きく見直されようとしていることに関し、音楽鑑賞や演劇鑑賞など、本物を見聞きする機会の確保は貴重で、継続していくべきだと求めました。教育委員会は「多様な体験活動は非常に重要なものと考える。校長がマネッジメントし、児童生徒が選択できるしくみにしていくと考えている」と答えました。

 (2012年10月26日)