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桜宮高の入試中止決定批判

大阪市議会文経協で井上議員

井上浩市会議員

2013年1月25日

 大阪市議会文教経済委員協議会が25日開かれ、日本共産党の井上浩市議は、市立桜宮高校の男子生徒の体罰自殺問題で、市教委が橋下徹市長の強硬な意向通りに同校の体育系2科の入試中止・普通科振り替えを決定したことを批判しました。

 井上氏は、昨年5月に制定された市の教育行政基本条例とその付帯決議で、子どもの個人としての尊厳を重んじ、その意見を尊重することや、市長や市教委が市民の多様な思いをくみあげて施策に反映すること、適切な役割分担を行い法令に照らして事務を執行することを掲げていると強調。「入試中止は条例の立場に立たず、適正な事務を執行したとはいえるのか」「なぜ体育科で受け入れたうえで生徒とともに事件を見つめ、検証や再生をすすめることが考えられなかったのか」と問いました。

 市教委は「生徒、教職員、PTA協議会、教育委員が意見交換し主体的に判断した」との答弁に終始し、井上氏は「政治的中立という本来の教育委員会制度の原点からずれてしまっている」と厳しく指摘。真摯(しんし)に教訓を導きだすよう求めました。

 市の教育振興基本計画素案について、「今回、首長が政治に介入することの危険性を浮き彫りにした」とし、首長と教委が一緒に計画を策定することに反対を表明しました。

(2013年1月26日付しんぶん赤旗)