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市立専修学校(デザイン教育研究所)存続を

大阪市議会 教育こども委員会 小川議員ただす

小川陽太市会議員

2013年6月27日

 大阪市教育委員会が専修学校「市立デザイン教育研究所」(阿倍野区)の来春の新入生の募集停止を突然発表(11日)した問題で、日本共産党の小川陽太市議は6月27日、市議会の教育こども委員会で「出願を控えた生徒たちには寝耳に水だ。行政の勝手な都合で子どもたちの未来を奪うのは許されない」と撤回を求めました。

 デ研は市立工芸高校の敷地内に1988年に開設された修業年限2年の専門教育機関。市教委は「役割を終えた」と2014年度末で閉校にする方針です。

 小川氏はデ研が、実践的な教育で知られ、多くの優れたデザイナーを輩出してきたことを指摘。「役割を終えたどころか、トップランナーだ。市教委のやり方はそれを無理やり止めるようなものだ」と批判しました。

 市教委はデ研が「成果をあげている」ことを認める一方、市立工芸高校からの入学者の割合が低下していることなどを理由に「継続教育機関である存在意義が薄れている」などと答弁しました。

 小川氏は、デ研の募集定員や他校からの入学が増えているだけだと指摘。「結局、府市統合で専修学校をなくすという前提に立つから、とって付けたような理由が出てきている」と批判しました。陳情書で出されている「他の私立大学や専門学校しか選択できないと経済的な理由で進学の可能性を失う」との声もぶつけながら、「なくすのは簡単だが積み上げられた価値を一度失ったら取り返しがつかない」と強調しました。

(2013年7月2日付しんぶん赤旗)