10月15日開催された大阪市会計画消防委員会において稲森豊議員は港区住民から出された「区周辺での沿道の大気汚染・振動・騒音を無くすための陳情」を採択するよう求め発言を行いました。
この陳情は国道43号線を走行する大型トラックが阪神高速道路西大阪線大正西料金所における通行料400円を節約するためわざわざ弁天町駅前の一般道路を迂回し、大気汚染と振動、騒音を撒き散らす現状を改善するため料金所を廃止してほしいというものです。
稲森議員は大阪市が最近実施した市岡中学校での大気汚染の調査結果が窒素酸化物など市内の27箇所の観測点のワースト1の数値で環境基準を大きく上回っていること、汚染のもっとひどい個所では自主的な測定値によればNO2が0.1PPm近い値でなど大気汚染の実態はきわめて深刻であり、看過することはもはや許されない、大阪市のマスタープラン21世紀でも2005年を目途として環境基準をこえる大気汚染は早急に解消するとなっていることなどを示し市長の見解を質しました。
大阪市は、大気汚染の実態については認めたものの阪神高速道路公団が料金プール制を採用しているので料金所を廃止し通行料を無料にするのは難しいと回答。磯村市長は大気汚染について厳しく対応していると一般的な回答のみ、稲森議員は東京都が独自に条例でディーゼル貨物車の規制を行おうとしていることなどを紹介し、陳情採決を求めましたが、与党会派は引き続き審査で採択にはなりませんでした。
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