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OAP(大阪アメニティパーク)地区の土壌・地下水汚染問題は

大阪市の責任で調査を要求。三菱2社の姿勢を追及 

建設港湾常任委員会で石川莞爾市会議員が陳情採択を求める

石川莞爾市会議員  2004年11月5日

 11月5日の建設港湾委員会で日本共産党の石川莞爾議員は「OAP(大阪アメニティパーク)地区の土壌・地下水汚染に関する陳情書」の採択を求め質疑。陳情者(吉井嘉代子代表)はOAPの敷地内及び毛馬桜の宮公園等の表層土壌から土壌汚染対策法基準を超える鉛や砒素、セレン、カドニュウム等が検出された件で、開発者である三菱マテリアルに土壌汚染、地下水位・地下水汚染の調査を求め、市が保有するOAP汚染に関する全データの公開を求めています。市は三菱マテリアルが三菱精錬所跡地を再開発、隣接の毛馬桜ノ宮公園の一部を整備し市へ寄贈した。土壌汚染は平成14年10月にOAP内の汚染湧水が下水道法排水基準を超え下水道に放流された事から発覚。同社は敷地内及び毛馬桜ノ宮公園の表層土壌調査を実施、この調査で一部、法基準を超える鉛等が検出。しかし平成15年7月に深さ65センチ迄の土壌を入れ替えており住民や公園利用者の健康は保護されていると強弁。また今年10月30日に地下駐車場で高濃度のセレンを含む地下水が壁面から漏出。市は11月1日に立入り調査実施、設備等の改善と地下水調査実施を指導したと述べ陳情者の訴えを否定する態度を取りました。石川議員は汚染場所の4ヶ所は従前の地点とは違った場所だ。現地や周辺の水質や水位、水流調査をせずに法の範囲内で済ませようとし、三菱がリーフレットで地下水調査を前倒すると言った事に期待を表明している事を批判。住民の健康を守る立場に立ち周辺調査など直ちに行えと迫りました。さらに市は表層土壌を入れ替えた三菱の合法性を強調するが、京都大学の森沢論文で気温差による鉛直移動や地下水位変動による毛細管現象で深度の土壌汚染が表層まで広がると指摘されている事を紹介。表土の入替えで良しというのは問題だと指摘。住民に対し真摯な対応を取るべきだと強く迫り陳情採択を訴えました。与党各派は「引き続き審査」を主張、事実上棚上となりました。