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市は市民の人命の安全を最優先し、産廃処理企業の規制を強めよ

環境対策特別委員会で矢達幸市会議員

矢達幸市会議員

2005年9月14日

 9月14日開催の環境対策特別委員会で日本共産党の矢達幸市会議員は、大正区鶴町4丁目にある産業廃棄物処理企業潟Rートクが7月12日に産業廃棄物から有毒ガスがが発生する事故をおこした件で、大阪市環境事業局の見解を正しました。

矢達議員はまず事故の経過を質問。市は7月12日に事業者が本社工場で処理するはずのトリメチルシルルニトルという薬品を、処理できない第二工場に違法に運び込み、この薬品を小さな入れ物から大きなドラムカンに移し変えようとして有毒ガスが発生し、現場にいた社長や従業員などが倒れ救急車で運ばれたと説明。

矢達議員はこの事故で周辺の市営第六住宅に悪臭が流れこみ気分が悪く人が出るなどの被害が出て住民の間では健康や生活不安が大きく広がっていることから、@この薬品の毒性はどのようなものか。A鶴町1丁目の本社工場は、特別管理産業廃棄物の許可は持っているものの同じような事故の可能性があるのではないか。住民の安全の観点から取り締まりや罰則の考えはどうするのかと質問。

市は、薬品の特徴は引火点が1℃と低く、引火性が強いこと。また水と反応すると有毒なシアン化水素ガスが発生する劇毒物であること。また本社で今回と同じような事をすれば事故が起こることと答弁。大阪市はこうした工場を規制・指導する立場にあり、事業者から報告聴取を行なっているところである。廃棄物処理法上、問題あれば行政措置を取ると説明しました。

矢達議員は、(株)コートクは第二工場の操業を始める際に住民に安全だと繰り返し説明を行なったが、事故後具体的な説明は何もしていない。工場の周辺には市営第6住宅で650戸、第1住宅で170戸、本社工場でも第8住宅で110戸などの住民が隣接して生活をしており、違法な行為は厳しく処置するとともに、本社工場も特別管理産業廃棄物許可を受けた事業所といえど人命に危険性のある操業は止めさせよ。市が人命を大切にするかどうかの姿勢が問われている問題だ。廃棄処理企業に対する行政指導にあたっては住民の人命と健康を優先にした厳しい指導をすべきだと強く求めました。