title

アスベスト、いつでもどこでも検診ができる体制を

民生保健委員会で小南かおる議員が主張

小南かおる市会議員

2006年2月24日

 日本共産党の小南かおる大阪市会議員は24日ひらかれた市議会民生保健委員会で、アスベスト対策や「食」の安全など、大阪市の健康政策についてただしました。

 これは、「保健所を守る市民の会」が提出した「大阪市の公衆衛生業務の拡充と保健所、保健福祉センターおよび環境科学研究所などの機能拡充を求める」請願書の採択を求めておこなわれたものです。しかし、自民、公明、民主などの多数で継続審査になりました。

 小南議員は、他都市と比較して多くの病状が全国ワーストグループにあることを指摘し、健康都市大阪に転換をはかるために、保健所、保健福祉センター、環境科学研究所などの機能強化・拡充の重要性を強調しました。

 小南議員は、アスベスト対策で昨年24行政区で実施された「緊急肺ガン検診」の結果について、資料を示して、「受診者272名中54名が所見有りの結果がでている。今、アスベストにたいする市民の不安は大きいものがあり、今回の大阪市の緊急肺ガン検診はタイムリーで非常によかった」と評価し、市民の不安を解消するためには継続をすべきだと迫りました。

 小南議員は、現行の検診制度では、区保健福祉センターでの受診日は、年2回から5回しかない区が半数を超えるなど回数が少ないし、委託医療機関といっても1〜3カ所しかないのが実情と指摘し、大阪市アスベスト対策専門委員会も市民の健康不安を解消するため国の動向をふまえアスベスト検診について検討するといっているとのべ、「アスベスト検診を復活させよ」と強く要望しました。

 市当局は、一般健康診断でアスベスト検査を求められればおこなうが、肺ガン検診で実施するほうが有効であるとのべるにとどまりました。