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万代池の水質浄化を求めて

文教経済委員会で清水議員が質疑

清水ただし市会議員

2008年1月28日

 1月28日の大阪市議会文教経済委員会で、日本共産党の清水ただし議員は、住吉区の万代池公園の水質改善を求める陳情書について採択を求め質疑しました。

 清水議員は、万代池公園が桜の花見やジョギングなどで賑わう市民の憩いの場であることを紹介。かつてはメダカやザリガニが生息し、遊泳もできていたきれいなため池であったにもかかわらず、現在では水質悪化による悪臭などが発生し、住民からは水質改善の要望が出されていることを紹介しました。ゆとりみどり振興局は、「平成3年から循環ポンプやばっ気噴水等の水質浄化装置などの対策を講じてきた結果、水質に改善が見られる」と答弁しました。これに対し、清水議員は現地調査での資料を提示し、2基あるうち1つのばっ気噴水は去年から停止していること、3基ある水盤(地下水を利用した浄化装置)もすべて作動していないことを指摘し、市の対応をただしました。「調査を終え、改修計画中である」と答えたゆとりみどり振興局に対し、清水議員は「装置は動いてなんぼ。速やかに改修を」と要望しました。

 また清水議員は水質問題に触れ、大阪市立環境科学研究所の調査で、万代池の透視度が低いレベルであったとするデータを示し、「研究所でさえ、調査した4箇所のため池のうち、万代池がもっとも汚濁が進行した池であると発表している」と実態を述べました。その上で、清水議員は農業土木学会の「水質入門書」では、「抜本対策は浚渫(しゅんせつ)である」と書かれており、陳情どおり万代池の汚泥を取り除く「浚渫」に踏み切ることを要望しました。ゆとりみどり振興局は、万代池の面積の大きさや、浚渫後の供給水源が水道水しかないことなどを理由に「様々な方法を検討しているが、浚渫という考えには至っていない」と答えるにとどまりました。清水議員は、「万代池公園は1日に6,000人もの住民が利用している。効果のわからない装置より、浚渫こそ必要だ。経費や効果も含めて検討すべきであり、いつまでも水質調査をやっている段階ではない」と浚渫実施に向けて本格的に検討することを求めました。

 陳情は自民、公明、民主が採択をせず、継続審議にしました。