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二カ所の換気所には、脱硝装置の取り付けを

瀬戸一正市会議員

2008年3月14 日

計画調整局は、3月14日の計画消防委員会で、低濃度脱硝装置の設置費用は、おおよそ換気所1ヵ所当たり約10億円程度であることを明らかになりました。日本共産党の瀬戸一正議員の質問に答えたものです。

正蓮寺川に建設されるトンネル構造の阪神高速道路には、車の排気ガスを外に出すための換気所が、島屋と大開の2ヵ所できます。瀬戸議員は、トンネル構造の首都高速道路・新宿線が昨年12月に開通し、9ヵ所全ての換気所に脱硝装置(トンネル内の車の排気ガスに含まれているNO2を無害にする装置)が取りつけられている事を紹介し、設置費用について質問。計画調整局が、低濃度脱硝装置の設置費用は、おおよそ換気所1ヵ所当たり約10億円程度であることを明らかにしたものです。

また瀬戸議員は、環境庁長官や大阪府知事から事業認可にあたって、「事業の実施に当たっては換気所に脱硝装置を導入すること」という意見が付されていることを指摘し、計画調整局として、阪神高速に対して脱硝装置の設置を会社に強く求めるべきだと主張しました。布川幹線道路担当課長は「完成予定時期の2012年度の2〜3年前に設計に取りかかる必要があり、換気所周辺の大気の状況や自動車単体対策の進捗状況などを勘案し、阪神高速道路株式会社において判断していくべきである」と答弁にとどまりました。

瀬戸議員は、煙突からの高濃度排気ガスは風向きによっては、真横や下に飛ぶこともあり、首都高速はそれを考慮し脱硝装置を取り付けたこと、正蓮寺川の二カ所の換気所周辺には高見厚生年金住宅や千鳥橋公団住宅分譲住宅や賃貸マンション、府営住宅など高層住宅がたくさんあることを紹介し、環境優先という立場で脱硝装置の取りつけを強力に指導するよう求めました。