title

阿部野橋ターミナルビル建て替えの環境影響について

環境対策特別委員会でてらど議員が質疑

てらど月美市会議員

2008年12月17日

 日本共産党のてらど月美議員は、12月17日に開かれた環境対策特別委員会で阿部野橋ターミナルビル旧館建替事業に係る環境影響について質疑しました。

 今回建設される近鉄百貨店が建て替えるターミナルビルは、高さ300メートル、59階建て、延床面積21万uと日本一の規模となる予定です。

 てらど議員は、まず、風害調査の問題について、強風や突風の影響を懸念する周辺マンションの住民の声も紹介し、地上から1.5メートルについての影響を調査する村上式だけでなく、地上5メートルから10メートルの調査をする風向式での調査も合わせて必要ではないかとより緻密な精査を求めました。

 また、てらど議員は、超高層ビルでの植栽基盤の設計や植栽の施工・維持管理方法など、緑化対策を万全なものにすることを大阪市として企業に厳しく求めるとともに、増大するCO2の排出量の問題についてただしました。

 環境局は、CO2排出量は旧館の年間7千9百トンから年間2万6千トンに増加すると述べ、専門委員会からもCO2排出量削減の観点から精査し、更なる排出抑制に努める必要があると指摘されており、事後調査報告書の内容を受けて問題があれば、市長は必要な措置を講ずると答えました。

 てらど議員は、都市部の超高層、大規模建築物の建設事業にあたっては、日照被害、ビル風、周辺交通の増大に伴う大気汚染等が懸念され、将来の撤去、解体時の負荷なども含めて非常に大きい環境負担をもたらすものだと厳しく指摘、地球環境の負担の少ない持続可能な大阪市へチャレンジしようとする大阪市の責任は重大だと改めて本事業の環境影響評価の再検討を強く求めました。