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阪神高速道路西大阪線(市岡元町周辺)

真っ先に無料化して公害なくせ

江川繁議員が計画消防委員会で強く要請する

江川繁市会議員

2009年3月23日

3月23日、大阪市会計画消防委員会が開かれました。日本共産党の江川繁議員が、阪神高速道路の料金引き下げについて質疑をおこないしました。

江川議員は、阪神高速道路西大阪線の他よりも高い割引率について、2001年5月の請願運動など長年にわたる地元住民の運動が一定反映したものである。国道43号線沿道の公害をなくすため、阪神高速道路西大阪線を無料にして環境改善をはかれと強調しました。

江川議員は国道43号線沿道の現地を22日に調査し「今でも咽喉がイガイガする。有料の阪神高速道路西大阪線を避けて国道43号線に車が集中し、排気ガスが天井状になっている高架に充満し、二酸化窒素濃度の年間98%値は0.077PPM、騒音は71デシベルを超えている〈資料〉。木も草も黒ずんで、植物も動物も人間も命が削られている。数万円する高速料金を1000円にするのなら、真っ先に西大阪線こそ無料にすべき。大阪市は、料金改定にあたり事前にどのような取り組みをおこなったのか」と質問しました。

大阪市は「環境基準を大きく上回っている」と認め「市民や利用者へ説明すること、西大阪線の割引実施を要望した」と答えました。

江川議員は、市長は環境先進都市を名乗るならば、「環境汚染トップ」の現地に行き、国道43号線沿道の人々の苦しみ〈資料〉軽減に全力を尽くすべきだと強く指摘。

環境局は「汚染改善にむけて連携をとり、国土交通省の取り組みを中心に進めるように提言していきたい」と答弁。

江川議員は@阪神高速の料金ゼロなどの抜本的対策を申し入れすることA国に対して環境改善の為の財政支援を強く要請することB大阪市独自としても費用負担も含め対策を講ずることの3点を提案し、市の見解を求めました。

 柏木副市長は「港区では昭和49年の大阪府公害審査委員会の公害調停申請、西淀川区では昭和53年の阪神高速道路公団提訴以来、歴史を刻んでいる重い問題だ」としながら「無料化についてはプール制という料金体系のため他路線や国、大阪市の負担となるので、受益と負担の問題から整理すべき課題が多く負担額も相当大きく、国の支援がないと難しい。ロードプライシングの充実なども検討し国等に対し粘り強く要望をする」との答弁にとどまりました。

江川議員は、阪神高速道路の運営も従来のプール制が崩れ、弾力的に運用できる時期を迎えている時期だからこそ当面、西大阪線を無料化し環境改善をはかれと再度、強く要請しました。