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矢達議員、湾岸地帯の底質ダイオキシン類の

除去対策急げと市長に迫る

矢達幸市会議員

2009年6月23日

 日本共産党の矢達幸大阪市会議員は、6月23日に開かれた環境対策特別委員会で湾岸地帯の底質ダイオキシン類汚染の問題をとりあげ質疑しました。

 矢達議員は、サリンの2倍といわれる毒性や子や孫の代まで影響が長引く遅発性というダイオキシン類の特徴などを紹介し、「ダイオキシン類が食物連鎖で人に及ぼす影響は大きい」と指摘するとともに、「世の中から無くさなければならない」と強調しました。

その上で、矢達議員は、「最近水がきれいになり回遊魚が群れをなし大正内港、福町堀に餌を求めてきているが、船舶が盛んに航行しスクリューで底質を巻き上げるなど魚類への汚染が心配される」と指摘し、湾岸区域の底質ダイオキシン類調査結果を示した資料をもとに浄化対策の進捗状況などについて当局に問い質しました。

 港湾局は、底質の純汚泥量は93万㎥、浄化対策の総事業費は150億円で平成18年度から毎年約1億円の予算を計上し、完了時期は概ね10年後と答えました。

 矢達議員は、「毎年1億円の予算では150年かかり間尺に合わない」と指摘し、「市民の健康や安全、とりわけ食の安全という立場からも大幅に予算を増やし早期解決するよう」求め、「湾岸地帯のダイオキシン類の除去対策は1部局の問題だけではなく市長の決済が必要だ」と市長に見解を問いました。

 平松市長は、市民の健康に関わる重要な課題であるが多額の事業費が必要になるとし、「引き続き財政的な支援の強化を国に積極的に要望していきたい」と答えました。

 矢達議員は、「急速に推進するよう」改めて市長に要望するとともに、湾岸地域の底質ダイオキシン類の調査結果を港湾局のホームページにだけ掲載し、大阪市の環境白書に掲載しないのはおかしいと指摘し、「今後は「環境白書」にも掲載し報告もするよう」強く求めました。

 環境局は、「環境白書」は、環境の実施状況や環境の施策を明らかにした年次報告として毎年ダイオキシン類のモニタリング結果を公表しているとし、港湾局のダイオキシン類調査結果についても「今後掲載する方向で検討していきたい」と答えました。

 港湾局は、「大阪湾区域における底質ダイオキシン類の汚染範囲に係る調査」を2003年から2005年まで独自に行っており、調査区域は、正蓮寺川、大正内港(福町堀)、木津川運河及び河口付近、木津川、旧住吉川、尻無川、三十間堀川の7区域です。

 一部では環境基準である150pg(ピコグラム)の48倍の7200pgもの高濃度のダイオキシン類に汚染された箇所もあり、現在浄化対策工事が行われています。

 港湾局の調査結果は、これまで大阪市の環境白書には掲載されておらず本委員会にも報告されたことはありませんでした。