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一方的推進ではなく、理解と協力求め

地元も歓迎、障害者も安心できる施設建設に

民生保健委員会で小南かおる議員が陳情の採決を主張

小南かおる市会議員

2006年5月29日

日本共産党の小南かおる大阪市会議員は、529日民生保健委員会で阿倍野区美章園の知的・精神障害者施設建設にかんする陳情について「住民の声を聞いて慎重な審議を」をと質疑しました。

 小南議員は、自らも、地元町会役員や近隣住民など、また、早期建設を期待する障害者・団体との対話をおこなってきたことをのべ、「計画から12年余。なぜ、建設が進まないのか。」と市当局をただしました。

 小南議員は、市と住民との認識のズレ、ボタンの掛け間違いがあるのではないかと言及し、「反対する人もあり、賛成する人もある。しかし、このことで、住民の町を思うこころが分断されることに地元議員として一番胸を潰す思い」と語りつつ、「はじめに建設ありき、一方的な姿勢が、住民を追い詰めていないか」と市当局の進め方に疑念を投げかけました。

 小南議員は、「障害者がおかれている立場を歴史的にふりかえること抜きには解決の方途は見えてこない。長年にわたる偏見、マスコミによる誤った認識が振りまかれている中での建設であり、それだけに、住民を賛成、反対のメガネで区別しないで、むしろ、住民、誰もが住みよい街づくりを願っているという認識ですすめることが必要」と指摘。そして、今まで以上の啓蒙活動や対話活動をすすめてこそ、地元から歓迎される施設建設や障害者が安心して暮らせる施設建設を実現する道がひらかれると強調しました。

 市当局は、「地域住民の協力もいただきながら、よりいっそうの理解と協力が得られるよう、引き続きつとめてまいりたい」とのべました。