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芦原病院への異常な支援に見られる不公正な同和行政

財政総務委員会で渡司考一議員が関淳一市長をきびしく追求

渡司考一市会議員

2006年3月27日

3月27日にひらかれた大阪市議会財政総務委員会で、日本共産党の渡司考一議員は、芦原病院(浪速区)への大阪市の補助金、貸付金について関淳一市長をただしました。

 渡司議員は、芦原病院への備品整備補助金にかかわって共産党が提出を求めてきた見積書や領収書が3ヶ月たっても提出されていないことについて、24日の民生保健委員会で同党の北山良三議員が独自の調査で明らかにしたように、補助金が不正に使われた疑いが濃厚だと指摘。それにとどまらず、建物補修のための施設整備補助金についても、平成16年度は9700万円の補助金で建物補修を行ったとしているが、建物帳簿残高が平成15年度と16年度はまったく同額になっており、考えられないことだとのべ、補助金詐取の疑いがあると追及しました。

渡司議員は、この問題を解明するために、見積書や領収書、確定申告書の写しの提出を求め、総勘定元帳を閲覧するなど、徹底的に調査するべきだと関市長をただしました。市長は、「本日、外部委員も含めた調査委員会を立ち上げた」と答えました。渡司議員のかさねての追求に、市長は、「調査の進展はそのつど議会にも報告する」と答えました。 

 さらに、渡司議員は、これまでの93回、総額130億円にのぼる貸付金は、利子だけでも毎日100万円規模のものであり、莫大な市民の血税を注ぎ込んできた責任はきわめて重大だと指摘。同病院が金融機関に融資を求めた際、健康福祉局長が「今回の借入金につきましては・・・本市が責任をもって返済させます」と、平成17年6月9日付で「借入金返済確認書」を銀行側に提出していることと、芦原病院が銀行返済に窮したために貸し付けしたいという市の決済文書を示し、法律で禁止されている債務保証にあたるのではないかとただしました。関市長は、「あくまで金融機関に協力を要請したものだ」と答えるにとどまりました。

渡司議員は、市長の答弁には反省の気持ちがこめられていないと指摘し、「改革」には程遠い態度だときびしく批判。議会が市民の付託に応えるためにも、特別調査委員会(百条委員会)の設置が必要だと強調しました。