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解同幹部の横領、大阪市幹部は背任か

日本共産党の瀬戸一正議員が指摘

  (2006年5月30日「しんぶん赤旗」)

瀬戸一正市会議員

2006年5月29日

 「解同」(部落解放同盟)飛鳥支部長で、財団法人「飛鳥会」理事長の小西邦彦容疑者(72)の業務上横領事件にかかわって、大阪市幹部が当初から横領に手を貸していた背任の疑いの強いことが、29日明らかになりました。日本共産党の瀬戸一正議員が、同日の大阪市議会財政総務常任委員会で追及しました。

 瀬戸議員は、1991年時点で「飛鳥会」が、市開発公社の委託をうけて管理運営していた「西中島駐車場」の営業で、売り上げが年間約2億円と市側が「推計」していたことを指摘。しかし、市側は、売り上げに見合う配分を同会から受け取っていないことを明らかにしました。

 瀬戸議員は、配分は低額の契約料(94年時点で年間800万円)のまま据え置いてきており、当時の市幹部は市に損失が生じることを認識していたとのべ、大阪府警が「背任被疑事件」として、西中島駐車場関連資料を押収していることなども示して、歴代市幹部の背任行為だと指摘しました。

 瀬戸議員は、日本共産党市議団が市議会でこの問題をこれまで23回にわたって取り上げ、とくに、西中島駐車場を小西容疑者に委託(74年8月)した翌年12月には、市議会決算特別委員会で、姫野浄議員が事実を示して、不正利得の実態を明らかにしたことを紹介。市の怠慢を追及しました。

 関市長は「もっと早期に調査すべきだった」と答えるにとどまりました。