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大阪市が債務保証 北山市議が違法と批判

民生保健委員会で北山良三市議(2006年7月25日しんぶん赤旗)

北山良三市会議員

2006年7月21日

 大阪市議会民生保健委員会が二十一日開かれ、日本共産党の北山良三市議は、市健康福祉局による「解同」(「部落解放同盟」)系の旧芦原病院(大阪市浪速区、民事再生手続き中)への二億五千万円の迂回(うかい)融資とヤミ貸し付け問題についてただしました。

 二〇〇四年六月、市健康福祉局は、銀行から市医療事業振興協会(医事振)に二億五千万円を融資させ、健康福祉局長経由で同病院に貸しつけました。この迂回融資返済の見込みが立たないため、市健康福祉局は、市社会福祉協議会(市社協)への「ヤミ補助金」一億五千万円を含む二億五千万円を〇五年二月に医事振を経由して銀行に返済しています。

 北山市議は、同病院への銀行融資のこうした返済について、「この五年間すべての返済で、同病院は大阪市からの補助金や貸付金が出た日かその直後に、銀行に借入金を返済している」と指摘。「大阪市は、違法な債務保証をし、代理弁済をしている」とのべ、「債務保証などを禁じた法律に抵触する」と批判しました。
 健康福祉局長は、「不適切な融資は二度と起こしてはならないと反省している」と改めて不適切な融資だったことを認めました。

 北山市議は、真相究明のために地方自治法百条にもとづく調査委員会(百条委員会)の設置を重ねて要求しました。