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姫野浄市会議員

 

 八日開かれた大阪市議会公営・準公営事業決算委員会で、日本共産党の姫野浄議員は、交通局の土地での信託事業についてただしました。

 姫野議員は、住之江区・オスカードリームは、本年三月末決算で当期三億四千百万円、累積四十三億四千六百万円の欠損、七年間で八倍に増加し、長期借入金も二百五十九億円に達していることを指摘。その原因として、事業収入が全然のびておらず、物販、飲食、ホテルのいずれも場所にそぐわないばかでかい規模で、とても採算がとれる規模ではないと強調しました。霞町・フェスティバルゲートは、昨年度事業収入が三億四百万円にたいし、事業費用が十八億六千二百万円とぜんぜん成り立たない状況で、累積欠損九十五億九千三百万円、長期借入金も三百三十二億円に達しており、開業わずか四年目にして誰の目から見ても破綻は明らかだと指摘しました。また、四〇%にのぼっている空きスペースを市の部局が借り上げてNPOに貸し付けるとか、交通局が百周年記念館を設けるとか、大阪市が乗り出して信託事業の大失敗の穴埋めをしようとしていることをきびしく批判しました。

 また、信託事業の目的に「信託土地を有効に活用」「交通事業経営の安定に資するとともに、地域の振興発展に資するための核として開発する」とあることを示し、交通事業に重大な損害を与えているこの事業の契約解除を信託銀行にたいして求めるべきだと市長の決断を迫りました。

 磯村市長は、頭が痛い種だ、しかるべき時に泥沼から足を抜かねばならない、厳重に管理していきたい、などとのべるにとどまりました。