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高架道の無料化主張 国道43号線請願書 長谷正子議員 |
長谷正子市会議員 2004年2月26日 |
2月26日、大阪市会計画消防委員会が開かれ、日本共産党の長谷正子議員は、「国道43号線沿道の公害をなくす為、阪神高速大正西料金所を廃止し、高架道の無料化を求める請願書」(松浦由美子代表)の採択を求めて質疑しました。 国道43号線の渋滞、大気汚染、騒音、振動など公害をなくす為には阪神高速道路西大阪線「大正西料金所」を廃止し通行料を無料にすることが一番望まれていると主張。 国土交通省の調査(1999年実施)でも国道43号線の中央通から港通りで阪神高速西大阪線は一日平均32342台、国道43号線30、117台、合計62、459台が走っています。車の渋滞は途切れることがなく、なぜ多くの車が一車線の国道に集中するのか、安治川からわずか1.5キロの尻無川に阪神高速道路の料金所があり、1994年から料金が二倍になり普通車から二百円、大型車四百円となり、不況の中、節約をして払わなくてもよいように国道43号線にながれてくるからだと指摘、この間信号3ヶ所を20分から30分渋滞で環境が悪くなるのは当然だと強調しました。 長谷議員は、12箇所あるどの測定局よりも高い数値が示されている市岡中学校の環境基準の数値や、排気ガスで真っ黒のガードレールの状況など現地調査実態や、「気温の変化が激しいときは咳とたんが出て喘息でくるしい」「埃でクリーニングの商品が黒くなるので、埃を寄せ付けないようにニ倍以上する袋を使っている」「洗濯竿が一日で真っ黒になる」「1週間泊まって調査してほしい」「48年間住んでいるが二階がミシミシ言い、震度一やニはわからない」など沿道住民のこれまでの計り知れない苦しみを切々と訴えました。 長谷議員は、トラック運転手などの要望も紹介し、大阪市も積極的に阪神高速道路公団に無料にすべきと働きかける、国と二分の一づつ負担して無料にする、あるいは大阪市がその区間を買い取る方法などがある。無料化するためにどういう方法を市として検討しているのか質問。 計画調整局の佐藤課長は「ネットワーク全体として使われているので、無料にすることによって、補填をしなければいけない。試算では年間約6億円。補填をどうするか、阪神公団なり国がその分を補填することは、非常に今の状況では難しい。どう考えていくか、考え方の整理が必要。費用対効果を検証する意味での社会実験などを通して、大阪市としては地元からの要望も真摯に受け止め、解決に向けて、関係機関と協議、調整をはかって参りたい」と答弁しました。 長谷議員は、地方自治体の役割は、市民の健康や安全、福祉を守る立場に断ち切ることが大事。大阪市は三セクなどムダな所に巨額を積み込む予算があるならば、国にも要望し国と市で二分の一づつ負担すれば市は約3億円であると述べ、無料化に向けて一歩足を踏み出すよう強く要望しました。 日本共産党は請願書の採択を主張しましたが、自民党、公明党など与党多数で「引き続き審査」扱いになりました。
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