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ヒートアイランド対策、アークランドサカモト鶴浜出店計画撤回に

関する環境影響評価の取扱いについて質疑

環境対策特別委員会で矢達幸市会議員

矢達幸市会議員

2006年7月14日

 7月14日開催の環境対策特別委員会で日本共産党の矢達幸市会議員は、まずヒートアイランド対策について主要都市の状況を質問。市は昨年度30度以上の真夏日が大阪市88日、東京都57日、横浜54日、名古屋市77日、京都81日。熱帯夜は大阪市46日、東京41日、横浜32日、名古屋23日、京都26日であったと答弁。矢達市会議員は、2020年までに年平均気温の上昇傾向を抑え、熱帯夜日数の増加を食い止めると市は言うが期限の根拠は何かと質問。市は平成17年3月にヒートアイランド対策推進計画を策定し、1、人工排熱の軽減、2、人工被覆の改善(緑の確保やコンクリ構造物の改善等)、3、ライフスタイルの改善、4、市民、事業者、環境NPO、NJOとの連携などで食い止めたいと答弁。矢達市会議員は、根拠が抽象的で曖昧。東京都は2015年までに熱帯夜の発生日数を年間20日程度に減少させる明確だ。大阪市は余りにも消極的と指摘。市は、東京都の対策と大阪市の対策は同じものだ。梅田北ヤードではヒートアイランド対策に緑も確保すると答弁。矢達市会議員はヒートアイランド対策には費用も必要。大阪市は建築物緑化をすれば建ぺい率にボーナス分を認めるなどの制度だが、東京都はヒートアイランド対策費用に平成18年度で32億円、これに比べ大阪市は予算概要では1千万円。計算方法が違うと言っても違いすぎると指摘。さらに経済活動だけを優先し梅田北ヤードで超高層ビル開発を進め、高速道路をつくれば環境に大きな負荷がかかる。少し緑を増やしたくらいで解消されるわけではないと、都市開発に対する都市環境局の姿勢を批判、見直しを求めました。

 次に、鶴浜地区で出店計画を断念したアークランドサカモト問題で質問。矢達市会議員は、12日の日経新聞に記事が出て、商店街の方々や環境を心配された沿道の人たちは大変、歓迎されているが港湾局の見解はと質問。市はサカモト社が断念されたがイケヤ社は引続き手続きされると答弁。矢達市会議員は後を引き継ぐというが、環境アセスメントはどのようになるのかと質問。市は平成16年8月26日に環境影響評価方法書がアークランドサカモト社より提出され、方法書に対する市長意見を同年11月5日付けで事業者に送付したが、本年7月11日に事業者がイケヤに変わる届出書と事業内容変更届けが提出された。市の環境影響評価条例では対象事業を引き継ぐ場合、前に実施のアセス手続を継続できると定めている。内容も同じ商業施設であり、駐車場台数も3300台が2200台へ縮小なので、平成16年の記載内容と変わらないと考え方法書は有効である。今後は16年度方法書に対する市長意見を踏まえ、イケヤから準備書の作成、提出をさせると答弁。矢達議員は、人のフンドシで相撲をとるやり方だ。前代未聞だ。環境影響評価は事業者固有のものでありやり直させるべきだ。このようなやり方は認められないと強く批判。事業計画変更によりイケヤの商業スペースは4.5haだが残りの跡地はどうするつもりかと質問。市はイケヤ社以外の部分はこれにふさわしい事業者の誘致に努めたいと答弁。矢達市会議員は、市は平成17年の3月18日に採択された市会の内容を受け止め、商業施設ではなく大正区の町、環境にやさしい計画を提案すべきだ。大正区の区商連等は跡地について逆提案も考えていると述べ、商店街や地域が喜ぶ街づくりを進めるよう市に強く要望しました。