偽装ラブホテル規制強化求める

大阪市議会で井上議員

井上ひろし市会議員

2008年5月16日

　日本共産党の井上ひろし大阪市議は十六日、市議会民生保健委員会で、風俗営業法の規制を逃れた偽装ラブホテルヘの規制について平松邦夫市長らにただしました。

　大阪市は、学校などの周辺におけるラブホテルの規制強化を求める市民の声や党議員の質問などを受けて、「旅館業の施設の構造設備の基準に関する条例」の改正を提案。学校などから百十�b以内の地域において「清純な環境」を保持するため、ラブホテルに特徴的な構造設備を有しないこととし、違反があった場合は、建設を不許可とし、建設後でも改善命令、営業停止・取り消し等の行政処分と罰則の規定が適用されることになります。

　井上議員は、「一歩前進だ」と指摘。改定条例案では、周囲の環境と調和が保たれていることという条文が新たに盛り込まれているが、西区の本田小学校真ん前に建設されている二つのホテルはこの条文に抵触すると述べ、条例に基づき厳しく指導することを求めました。また、淀川区十三地域でのホテル建設は風営法での対応を強化する重要性を強調しました。

　生活衛生担当課長は、両ホテルについては「今後とも旅館業法にのっとり、適性の営業が行われるよう警察とも連携を図りながらきめ細やかな監視等に努めていく」と答えました。

　井上議員は、「子どもの目線に立って『清純な環境』とは何かを考えて、きびしく指導を」と再度要望しました。

　平松市長は、小学校などの周辺のラブホテル建設について、「子どもの教育環境を守るという点で好ましくない。この条例の改正でラブホテルの規制が強化され、教育環境を守る取り組みが一歩前進すると思っている」と答えました。

(しんぶん赤旗:2008年5月18日付)