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長吉出戸3丁目への 巨大パチンコ店建設問題で陳情審議 計画消防委員会で稲森議員 |
稲森豊市会議員 2009年12月11 日 |
平野区長吉出戸3丁目に巨大なパチンコ店建設の計画が明らかになり、子ども達の育成と安全、交通渋滞、排ガス・騒音など町の治安と環境の悪化を心配する付近の住民からパチンコ店の建設に反対する陳情書が提出され、それを審議するため大阪市計画消防委員会が12月11日開催されました。 いなもり豊議員は陳情書の採択を求め、平松市長に直接、質問と要請を行いました。(稲森議員掲示資料) 現場は準工業地域であるが周辺の実態は住居地域化しており、風俗営業の規制が求められる 陳情の趣旨は、巨大なパチンコ店が建設される予定の地域は都市計画では、準工業地域ですが、実態は、東西南の三方は全て住宅であり、その周辺もほとんど住宅が占め、住居地域化しているにもかかわらず、準工業地域だから風俗営業の施設の建設は違法でないということで、巨大なパチンコ店が建てられたならば、生活環境が破壊される恐れがあるので、施主に計画を見直すよう働きかけてほしいと平松市長にお願いするものです。 風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(風適法)によるパチンコ店の位置づけ いなもり議員は、まず陳情書の審査にあたり、パチンコ店など風俗営業が住居系地域で建設が制限されるのは、「風適法」や大阪府条例に謳われているように風俗営業が風紀や生活環境とりわけ青少年に対する影響を考慮して、その地域に立ち入らせることを規制するという趣旨からであることを「風適法」や政府見解を引用して紹介しました。 法律違反で無いから建設は問題ないということは通用しない 次にパチンコ店の建設を計画している事業者は、この地域は準工業地域だから建設は合法であり、問題が無いと説明していますが、これは、地域が準工業地域にふさわしい使われ方をしていることが前提であり、今回のように、実態が隣接する第一種中高層住居専用地域とほぼ同様の住居系地域に変化している場合は、当然、一定の配慮がなされるべきで、実態を無視して法律さえ違反していなければ何をやっても許されるという態度は、通用しないと以前、磯村市長が市議会で答弁した内容を紹介し事業者の強引さを批判しました。 建設予定地の周辺に与える悪影響は計り知れない いなもり議員は、論より証拠、周辺は住宅が主流で出戸小学校の通学路にあたり、現在34名の児童が通下校に建設地の前の道路を利用していること、今で付近は貨物車や乗用車などが信号待ちで渋滞していること、夜11時までの営業で閉店時には帰宅者が、一気に生活道路になだれ出ることなど予想される事態を紹介し、事業者が言うように、ガードマンが整理することによって混乱は到底解決しないことを付近の地図など資料を提示説明しました。これらの懸念については、いなもり議員だけでなく、自民、公明、民主の各委員も問題点として指摘しました。 平松ビジョンや平野区が防犯特別区に指定されていることとも矛盾する いなもり議員は、平松市長は市政運営の基本的なビジョンとして「大都市・そして一番住みたい町に」ということを掲げているが、総論で住みたい町にと言いながら、具体的な問題では、今回のように区民が住みにくい町になると悲鳴を上げて助けを求めているにもかかわらず無視する、また平野区は犯罪発生ワースト1を返上するため振興町会などが青色パトカーなどを走らせ防犯活動に取り組んでいるが、これらの足を引っ張ることになるのではないかと批判。市長として陳情者の願いを聞き入れ、事業者に要請すべきであると迫りました。 出来る限り建築主に対する指導を継続してゆきたい…平松市長努力を約束 いなもり議員の質疑に対し平松市長は最後に「今後とも引き続き、大規模開発事前協議制度の趣旨を生かしながら、一定の限度はありますけれども、出来る限り、建築主に対する指導を継続してゆきたいと考えております」と答弁。 陳情書は、日本共産党は採択を主張、自民、公明、民主の各党は継続審査を主張し、採決の結果、引き続き審査の扱いとなりました。 |