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人命にかかわる重大な違法建築物は、ただちに是正を

尾上やすお議員が行政責任を追及

尾上康雄市会議員

2011年5月23日

5月23日大阪市会計画消防委員会が開かれ、日本共産党の尾上やすお議員は、「株式会社ユービーによる階層偽装違法建築問題とこの問題に対する大阪市の是正勧告内容の実態調査に関する陳情書」について質疑しました。

陳情書は、株式会社ユービーによる階層偽装違反建築問題について、是正勧告の内容や実態究明を求めています。

尾上議員がユービーの違反建築問題の経過と大阪市の対応について質問し(尾上議員提出資料)、大阪市より、市内に同社が所有・管理する賃貸共同住宅は47棟のうち36棟で違反が確認され、そのうち申請とは異なる階数水増しや、非難階段の不備など、居住者や周辺住民の安全性が確保できない重大な違反が11棟あり、そのうち10棟が是正完了し(全面解体が2棟、水増し上層階撤去が3棟、内装階を撤去閉鎖が5棟)、現在は残り26棟についても是正中と説明がありました。

尾上議員は、事件から3年が経過しているが、未だに全てが是正完了しておらず、是正指導に時間がかりすぎだ」と厳しく指摘。

担当課長は「今後とも早期の是正完了に向け業者に対して引き続き、強く指導していく」と答えました。

尾上議員は、「法の網の目をくぐって、濡れ手で粟の大儲けを許してはならない。階層偽装は人命にかかわる重大違反である」と指摘し、大阪市は、残る26棟の是正、第二のユービーを作らないためにも、立入検査や改善状況の掌握と指導検査体制の強化で、行政責任を果たすことを求めました。

陳情について、日本共産党は継続審査を主張しましたが、維新、公明、自民、OSAKAみらい(旧民主)は多数で否決しました。