日本共産党の井上ひろし大阪市会議員は、2月25日の市議会民生保健委員会で「南港ポートタウンに総合病院の建設を求める」陳情書の質疑にたち議会採択を呼びかけました。
井上議員は、住之江区が、この1年間に医療ベット数で244床も減少し、医療体制の悪化が急速にすすんでいる地域になっているとのべ、一方では、コスモスクエアー駅前には二つのマンションが建設され、人口も徐々に増えており、当初の約束どおりに、南港ポートタウンの総合病院建設は、益々重要になってきていると、建設計画の早期推進を迫りました。
大阪市は、市民が必要な医療を受けられるように医療体制を確保することは重要だと認識を示しました。また、夜間応急診療所について、民間病院が引き継ぎ順調にすすんでいるとのべ、「南港ポートタウンにおける医療体制の整備につきましては、港湾局ともども解決にむけ取り組んでいく」と答弁しました。
井上議員は、2次救急病院問題にふれ、市内90ヶ所から86ヶ所に、4ヶ所が撤退し、その内の2ヶ所が住之江区、1ヶ所が住吉区であるとのべ、「市内の南部地域で救急医療体制が貧弱になっている」と消防局作成の救急医療機関マップで説明しました。とりわけ、住之江区内では5ヶ所の2次救急医療機関が3ヶ所に減少していると指摘し、大阪市的にも、南港ポートタウンや住之江区民の期待からも、安心して医療を受けられる総合病院を南港ポートタウンに早期に建設することが喫緊の課題であると強調しました。
井上議員は、30年以上にわたって、住民との約束が果たされていないもとで、出来ることから住民の期待に応えるべきだとのべ、住民が病気にかかっても、安心できるように、「南港ポートタウン版の医療機関マップ」をつくるよう要望しました。
大阪市は、「医療機関の市民への情報提供をすすめるために、消防局に伝えたうえで検討する」と南港ポートタウン版マップ作成を示唆しました。 |