title

法にもとづく適切な運用で滞納者に対応を

区役所来所者の駐車料金は無料化に

決算特別委員会で井上議員

井上ひろし市会議員

2008年12月12日

日本共産党の井上ひろし大阪市会議員は12日、一般決算特別委員会で、国保料滞納にともなう不適切な運用で「差し押さえ」などの制裁措置を課している問題の改善や区役所での駐車場料金について来所者無料サービスをおこなうよう要望しました。

井上議員は、国保加入時に分納を認められ納付していた方が仕事の都合で社会保険に再加入。今年4月に市役所から「徴収事務引継通知書」、7月には「呼び出し状」、10月に「差し押さえ」と連続的におこなわれ、「差し押さえ予告書」もなく、突然に国保料滞納を理由に6万円の銀行預金が差し押さえられた事例を説明し、なぜ、「差し押さえ予告書」もなく差し押さえを実施したのかとただしました。

井上議員は、国税庁の「差し押さえ」について、「督促後、生計の状況や事業の状況などを聞くなどして実情をよく把握したうえで分割など、自主的な納付を逍遙する。自主的な納付が見込まれない場合や分割納付の約束が履行されない場合には差し押さえが必要かどうかを判断した上で適切な処理」「実情を充分踏まえた適切な対処に努めていく」などの国税庁幹部の国会答弁を示し、「細心の注意を払って慎重に対処しなければならない性質の問題なのに、実情をよく把握するというごく初歩的なことすらやられておらず、『差し押さえ予告書』も送らず、いきなり差し押さえをするというのは、国税庁の見解に照らしても不適切」ときびしく批判しました。

井上議員は、徴収業務の本来の目的である収納率向上は、現在社会問題になっている国保資格証に通ずるところがあるとのべ、交付ゼロ措置に転換したさいたま市は、すべての資格証交付世帯の実情を把握したことで、資格証交付が収納率向上につながらないという結論にいたったと指摘し、「いかに徴収するのかではなく、いかに被保険者と歩み寄るのかという発想に変わることが必要だ」と言及し、改善を強く求めました。

大阪市当局は、「呼び出し状」の中に下線を伏して「差し押さえ」を喚起していると被保険者の生活実態や滞納の実情把握をしないで制裁措置を科していることを正当化する傲慢な態度に終始しました。

また、井上議員は、区役所来所者の駐車場料金を無料化にするよう要望しました。