title

住吉市民病院
現地建て替えを
大阪市議会委 北山氏迫る

北山良三市会議員

2012年11月9日

 大阪市議会の民生保健委員会が9日開かれ、日本共産党の北山良三市議が橋下徹市長に、市立住吉市民病院(住之江区)の廃止・府立急性期医療センター(住吉区)への統廃合方針を撤回し、当初計画通り、現地建て替えを行うべきだと迫りました。

 北山氏は、住之江区で環地建て替えを求める署名がのべ6万人分を超え、圧倒的区民の声になっているにもかかわらず、同区の高橋英樹区長が「住吉市民病院を充実させる会」の懇談の求めに「権限がない」として応じていないことを指摘。公募区長の位置づけが、地域のことは区長が区民の声を聞いて決めるとされていることから、「区長は直接区民の声を聞くべきだ」と要求しました。

 高橋区長は、「区民の思いをしっかりお聞きし、市長や病院局につないでいきたい」と答弁。北山氏が「メッセンジャーではダメだ」と主張すると、「自分の意見も伝える」と述べました。

 北山氏は、区長とともに統廃合に権限をもつ橋下市長も直接市民に説明すべきだと要求。橋下市長は、医療圏内の三つの行政区の区長がまず説明し、説明ができなくなったときには「僕がやらねばならない」と答えました。

 また、「廃止ではなく、新病院を1棟、共同で建てるということ」と新たな論を展開。北山氏は、「結局は住吉市民病院をつぶすということ。半世紀にわたって地域医療を担ってきた地域になくてはならない病院であり、現地で建て替えるべきだ」と主張しました。

(2012年11月11日付しんぶん赤旗)