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山中智子市会議員

2012年4月12日

 大阪市議会の財政総務委員会が12日開かれ、「職員基本条例案」についての審議が行われました。市議会では、昨年の9月、「維新の会」が議員提案していた「職員基本条例案」を否決。令回審議されたのは3月議会に橋下徹市長が提出したものです。

 日本共産党の山中智子市議は、相対評価による人事評価制度と、職務命令違反による分限免職についてただしました。

 「民間でも相対評価による人事評価は見直しが行われている。公務労働に求められるのは自分の持つ能力を生かして全力で市民に向き台うこと。職員同士が職場で競い合い、上司の評価を気にすることになれば、結果として市民に悪影響をもたらす」と指摘。市側は「2年連続最下位評価でも、ただちに免職になるわけではない」などと答弁するにとどまりました。

 「不祥事をなくし、市民に信頼される職員集団になることは必要だが、この基本条例案では役割を果たせない。今、市民が"公務員けしからん"と思う根本には、市政全体に起因するものが大きい。高すぎる国保料や、なかなか入れない保育所などが解消されないことへの怒りが公務員への不満につながっている」と指摘。「市民と大阪市の職員との信頼関係が失われる条例は撤回するべきだ」と求めました。

(2012年4月13日付しんぶん赤旗)