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こはら・大阪市議が反対を表明

小原孝志市会議員

2016年9月28日

写真 日本共産党のこはら孝志大阪市議は28日、市議会建設消防委員会で、大阪府・市の港湾管理一元化に関連する議案について質疑しました。

 こはら市議は、「そもそも府市の港湾一元化は過去二度も否決されているし、必要性について大きな疑問を持っている」としたうえで、「府市の港湾管理一元化で、国際競争力が強化されるとしているが、現在の物流の中心はコンテナ輸送であるのに、増加目標が定められていないなど、コンテナ貨物の集荷能力向上につながらない」ことを指摘しました。

 こはら市議は「そもそも、大阪港は国際コンテナ戦略港湾に選定され、コンテナ取扱量をどう増やすか腐心しているが、一元化しようとしている堺泉北港は原油やLNGなどを主体とした工業港であり、港の性質がまったく違う」ことを明らかにしました。

 こはら市議は、「一元化により、情報提供や防災等を一体的にできると言うが、現在でも、国・府・市・事業者・外部有識者などを交えた様々な協議交流がされている。これまでも府市の港湾管理に関しては、それぞれの分野でしっかり交流できている」とし、「それぞれ歴史、役割の違う港の港湾管理の一元化の必要性はない」と、反対を表明しました。

 また、「二度も否決されている府市の港湾管理一元化をすすめる背景には大阪都構想があり、大阪市の廃止を前提にしているからだ。これ以上の制度いじりはやめて、大阪港の活性化、防災対策など、様々な課題解決に労力を傾注すべき」と、批判しました。

 府市の港湾管理一元化に関する議案は、28日の委員会では採決せず、10月4日にあらためて審議されます。

(2016年9月28日)