title

ピ―スおおさか 史実に基づく展示に

寺戸市議 陳情採択を主張

てらど月美市会議員

2014年12月16日

 日本共産党の寺戸月美大阪市議は16日の市議会教育こども委員会で、来年4月にリニューアルオープンする予定の大阪国際平和センター(ピースおおさか)について、展示内容を史実に基づくものにするよう求める陳情の採択を主張しました。

 展示が計画されている防空壕(ごう)について寺戸市議は、当時国民は「防空法」で空襲から逃げずに消化活動にあたるよう強制され、防空壕はそのための一時避難場所で安全性が低かったことや、政府が空襲は怖くないという情報操作をしていた事実を示すよう主張。市教委は「決して命を守るものではなかつたということがわかるものとなるよう監修委員会で検討されている」と述べました。

 太平洋戦争に至る経過と終結までの資料映像のシナリオについて寺戸市議は「太平洋戦争は自存自衛のためのやむを得ないものだったということが基本になっている。日本の侵略戦争を正当化する『戦争賛美館』になる」と批判。「大阪空襲は日本軍の侵略の結果として起こったもので歴史の事実・真実が骨抜きになっている」と指摘しました。

 市教委は「現在監修委員会で検討されている」と答弁。寺戸市議は「歴史の真実を示すことで、若い世代や子どもたちが平和な未来に向かって何をしなければならないか、自分自身の課題として考えることができる展示を」と要望しましました。

(2014年12月18日付しんぶん赤旗)