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寺戸市議 加害の史実、展示も

「ピースおおさか」設置理念ただす

てらど月美市会議員

2015年2月19日


 日本共産党の寺戸月美大阪市議は19日の市議会教育こども委員会で、今年4月にリニューアルオープンする予定の大阪国際平和センター(ピースおおさか)について質問。展が内容を設置理念に基づいた、戦争の記憶を風化させることなく、次世代を担う子どもたちに、戦争の事実を正しく伝えるものにするよう主張しました。
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 寺戸市議は、今回の展示リニューアルにあたっては、「どのような理由で太平洋戦争がはじまり、大阪大空襲が起こったのか、日本の加害と被害の両面をきっちりと捉えた歴史事実の展示、ナレーションにすべきだ」と主張。

 加害を撤去し、戦争を肯定・賛美する資料映像のシナリオについて、「太平洋戦争は自存自衛のためのやむを得ないものだったと、子どもたちは理解してしまう」とのべ、加害の歴史的事実や侵略の反省とおわびを示した「村山談話」を踏まえたものに変えるべきだとただしました。市教委は「現在、監修委員会で検討されている」と答弁しました。

 寺戸市議は「このままでは日本が戦争を起こし、アジアの人々に多大な加害を与えたことへの史実が全く欠けてしまう。ピースおおさかは平和資料館であり、戦争賛美館ではない」と批判。「子どもたちに戦争は二度としない、平和をつくろうと教えるものでなければならない」と要望しました。

(2015年2月20日付しんぶん赤旗)