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“市長が法律守らないなら、秩序なくなる”

法定協の正常化を

大阪市議会委 山中議員が追求

山中智子市会議員

2014年7月17日


(写真)質問する山中議員=17日、大阪市議会

 法律すら無視して作る「大阪都」構想の協定書(設計図)など絶対に認められない―。日本共産党の山中智子大阪市議が17日、市議会大都市・税財政制度特別委員会で、同構想の制度設計を議論する法定協の正常化と議論のやり直しを求めました。

 法定協から他会派を締め出した「維新の会」は自分たちだけで来週にも協定書をまとめようとしています。

 “反対派は入り口論に終始しており規約違反だ”というのが排除の理由でしたが、維新が疑問に答えられなくなっただけです。法律上、法定協で「都」構想の是非も協議できるということは総務省も認めています。山中氏は「反対者の締め出しは違法ではないか」「許されない行為だ」と指摘しました。

 法定協の正常化のために野党が求めた府市両議会の招集を、松井一郎知事と橋下徹市長が拒否した問題では新藤義孝総務相も15日、「明らかな法律違反」と批判しています。

 山中氏は「市長が法律を守らなければ大阪市には秩序も何もなくなるではないか」と批判。「協議会の構成自体に重大な瑕疵(かし)がある」「こんな手法で作った協定書は無効だ」と述べました。

 

「正常でない」総務相が指摘

 自民、公明両党の大阪府議・市議団は17日、新藤義孝総務相を訪ね、「大阪都」構想の制度設計を議論する法定協議会の状況を報告しました。都構想に反対する野党会派を委員から外し議論が進められていることに関し、総務相は「正常な状態ではない」と指摘。協議会が作成する都構想の協定書に対して出す総務相の意見について「きちんとした話し合いや対話が行われているかも含め慎重に判断する」との考えを示しました。

(2014年7月18日付しんぶん赤旗)