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「自治体の役割投げ捨てよ」と迫る学者を

市政改革の指南役にする市長を批判

瀬戸一正市会議員

2006年11月20日

 11月20日に開かれた大阪市議会決算特別委員会で日本共産党の瀬戸一正議員は、市政改革本部の民間委員でもあり、外部から市政改革を監視する推進委員会の委員長もつとめる上山信一慶応義塾大学教授が、大阪市に「自治体の役割を投げ捨てよ」と言わんばかりの暴論をはいていることを取上げて、市長の考えを質しました。

上山氏は、市政改革の現状を市民に知ってもらうために開催されている「市政改革オープンフォーラム」の場で、市バスの運行に市が補助金を出していることなどを問題視し「市バスや市民病院などの特別会計は、市役所から出て行ってもらいたい」、所得の低い国民健康保険加入者に市が保険料の減免制度を設けていることが悪いかのような議論をした上で「国保は保険ビジネスだ」として、保険料をもっと厳しく取立てるべきだなどとの発言をしています。

瀬戸議員は「上山氏には、市バスが市民福祉の増進に大きな役割を果たしていることや、国民健康保険が社会保障の制度であることについての認識がまったくなく、福祉の増進が第一だという自治体の仕事を投げ捨てよと言わんばかりだ」、「市長はこのような上山氏にいつまで市政改革の指南役を続けさせるのか」と質問しました。市長は「違和感をもつかもしれないが貴重なご意見だ」と上山氏を弁護する答弁をし、これにたいして瀬戸議員は「自治体の変質をはかる上山氏こそ、市役所から出て行くべきだ」と主張しました。